机の上の熱き戦い!スーパーカー消しゴムを覚えていますか

字は消せないけど、みんな夢中だった
放課後の教室で、机の上に小さなクルマを並べて真剣勝負。ノック式のボールペンで「カチッ、カチッ」と弾く音。そんな光景を覚えていませんか?
1970年代後半、日本中の小学校で大ブームとなった「スーパーカー消しゴム」。
全長わずか3センチほどの小さなゴム製のクルマでしたが、当時の少年たちにとっては宝物以上の存在でした。
『サーキットの狼』が火をつけた大ブーム
スーパーカー消しゴムが登場した背景には、1977年前後をピークとしたスーパーカーブームがありました。そのきっかけは、池沢さとし氏(現・池沢早人師氏)が描いた漫画『サーキットの狼』。週刊少年ジャンプで連載されたこの作品で、フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェなど、憧れのスーパーカーが続々と登場したんです。
でも、実物のスーパーカーなんて、当時の小学生が見られるはずもありません。そこで生まれたのが、駄菓子屋やガチャガチャで手に入る「スーパーカー消しゴム」でした。カラフルな単色で作られた小さなクルマは、裏面に車名が刻まれていて、フェラーリやカウンタックといった本物の車名を見るだけでワクワクしたものです。
消しゴムなのに字は消せない?
実は、このスーパーカー消しゴム、名前に「消しゴム」とついていますが、文房具としての性能はイマイチでした。樹脂を柔らかくする可塑剤が少なかったため、一般的な消しゴムより固く、実際に字を消す目的には適していなかったんです。
でも、昭和の少年たちにとって、そんなことはどうでもよかった!大切なのは、机の上で繰り広げられる熱いバトルだったはず!
机の上の真剣勝負
スーパーカー消しゴムの遊び方は、主に三つありました。
まずは「カー消し相撲」。机の上でお互いの消しゴムをノック式ボールペンで弾き、相手を机から押し出したら勝ち。相撲のように土俵際の攻防が熱い!
次に「チキンレース」。机の端から反対の端まで、何回で到達できるかを競います。机から飛び出したら負けなので、最後の一押しは慎重に。
そして「スーパーカーレース」。模造紙にサーキットのコース図を描いて、ボールペンで弾きながらゴールを目指す本格的なレースです。
どの遊びも、ボールペンが必需品。しかも、どんなボールペンでもいいわけじゃなく、スーパーカー消しゴムを持っている子は、必ずお気に入りのボールペンを一緒に持ち歩いていました。まさに相棒のような存在だったんです。
私のお気に入りはBOXYのボールペンでした。

(MOBY(モビー)自動車はおもしろい!から引用)
コレクションする楽しみ
遊ぶだけじゃなく、集める楽しみもありました。お菓子の缶にゴッソリと溜め込んだコレクションは、まさに自慢の宝物。レアな車種を持っていれば、クラスのヒーローになれたものです。
カラフルな単色のものが基本でしたが、磁性体を混ぜた「マグネット消しゴム」や、夜光塗料が入って暗闇で光るものまで、バリエーションも豊富でした。最初はスーパーカーだけでしたが、途中から一般の乗用車やトラックもラインナップに加わり、ますます収集欲が刺激されたんです。
今でも続く熱い想い
あれから40年以上が経った今、スーパーカー消しゴムは復活を遂げています。ランボルギーニ公認アイテムとして復刻されたり、「カー消し相撲バトル大会」という公式大会まで開催されるようになったんです。
令和の時代になっても、机の上で小さなクルマを弾く楽しさは変わらない。スーパーカー消しゴムが教えてくれたのは、シンプルな遊びの中にこそ、熱くなれる何かがあるということかもしれませんね。
お菓子の缶に大切にしまっていたあのコレクション、あなたのおうちにまだ残っていませんか?
ご覧いただきありがとうございました。
懐かしの「こつぶ」を覚えていますか?

あの「つぶつぶ」の原点は、小さな缶詰飲料だった
コンビニで果肉入りのオレンジジュースを手に取りながら、ふと思い出すことはありませんか。あの小さなオレンジの粒が入った飲み物を初めて見たときの驚きを!
今では当たり前になった果肉入り飲料の元祖、それが1977年に、はごろもフーズから発売された「こつぶ」でした。小さな缶に入ったこの飲み物は、オレンジの果肉粒が入った日本初の清涼飲料として、多くの人に愛され続けたんです。
「え、ジュースに粒が入ってる!」当時の衝撃
1970年代後半といえば、ジュースはサラサラと透明な液体が当たり前の時代。そんな中で登場した「こつぶ」は、まさに革命的な存在でした。
はごろもフーズといえば、ツナ缶で有名な会社ですよね。缶詰のプロフェッショナルだからこそ、果肉を傷つけずに缶に詰める技術があったのかもしれません。「こつぶ」という可愛らしい名前も、透明なオレンジ色の液体に浮かぶ小さな粒も、見ているだけで楽しくてワクワクする魅力がありました。
みんなの思い出に残る「あの飲み方」
「こつぶ」といえば、あの独特な飲み方を覚えている方も多いのでは?最後の一粒まで飲みきるために、缶をひっくり返して底をポンポンと叩く姿。これって、「こつぶ」ならではの光景でしたよね。
普通のジュースなら飲み終わったらおしまいですが、「こつぶ」は違いました。底に残った果肉の粒を「もったいない」と思う気持ち。一粒一粒を大切にする心。そんな些細なことが、子どもたちにとっては大きな楽しみになっていたんです。
私なんか少量の水を入れて、最後の最後まで果肉と闘っていましたw
小さな缶が変えた飲み物の常識
「こつぶ」の影響は想像以上に大きなものでした。1980年代に入ると、他のメーカーからも果肉入り飲料が次々と登場。まさに、つぶつぶ系飲料ブームの火付け役となったわけです。
「飲む」と「食べる」の境界を曖昧にしたのも「こつぶ」が最初。ただ喉を潤すだけでなく、小さな果肉を噛む楽しさも味わえる、画期的な発想でした。その後のタピオカドリンクやアロエ飲料なども、実は「こつぶ」が切り開いた道の延長線上にあるんです。
26年間の歩みと現代への影響
「こつぶ」は1977年から2003年まで、26年間も愛され続けました。最終的にはごろもフーズの飲料事業撤退により静かに姿を消しましたが、その精神は今でも生きています。
コンビニの飲み物コーナーを見てください。オレンジ、グレープフルーツ、もも...たくさんの果肉入り飲料が並んでいますよね。これらすべてが、1977年の「こつぶ」から始まった歴史の延長線上にあるんです。
「こつぶ」が教えてくれたのは、「当たり前を疑う大切さ」だったのかもしれません。「ジュースは透明でサラサラなもの」という常識を破る小さな挑戦が、結果的に大きな変化を生み出したんです。
今はもう手に入らない「こつぶ」ですが、缶を開けたときの甘い香りや、最初の一口で感じた予想外の食感を覚えている人は多いはず。あの小さなオレンジの粒が、日本の飲み物文化を確実に変えてくれました。そんな「こつぶ」の物語を、これからも大切に覚えていたいと思います。
ご覧いただきありがとうございました。





